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ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん | 朝日新聞デジタル&w(アンド・ダブリュー)

3月 7, 2020
in インテリア
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ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん | 朝日新聞デジタル&w(アンド・ダブリュー)
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投稿者: ” — www.asahi.com ”

 
「装い」という言葉を辞書でひくと、「身なりを整えたり、身を飾ったりすること。また、その装束や装飾」という意味に加えて、「準備すること。用意。したく」とある。人は、TPOに応じて装っているのだとすれば、人の数だけ「装い」の個人史があり、ファッションにはきっと、思い出や記憶とリンクする、ごくパーソナルで断片的な物語が宿ることがあるのだ。「物を語る」ことで浮き上がる、そんな「物語」をさまざまな方の声を通して伝えていくこと、それが「装いの物語り」という連載のスタイルです。
(文・構成:山口達也 写真:服部恭平 キャスティング:和田典子)

     ◇

日本の職人と作り出すユニークなニットウェアで、次代を担うファッションブランド「マラミュート」を手がけるデザイナー小高真理さん。彼女のクローゼットには、自身のファッションデザインの概念を根本から覆し、デザイナーを志すきっかけを生み出した一着がある。

それは、無二のクリエーションでファッション界を牽引(けんいん)し続けるコム・デ・ギャルソンが2005年に発表した“トップス”だ。

「2006年の春夏シーズンのものです。私が文化女子大学(現 文化学園大学)に通っていた頃に雑誌で見て池袋の西武百貨店の店頭で購入しました。『どうやって作るんだろう』と不思議に感じた思い出があります」

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

一見するとアーティスティックなオブジェと見まがうかたちをしているが、ネイビーの服地に白いポップなドットが可愛らしい。「当たり前とされる『袖を通す』という着方ではないから、どう着るのかさえ分からない。でも、店員さんに丁寧に教わり実際に着てみるとすごく素敵で、アレンジもしやすくて純粋に面白かったんです」

ファッション雑誌の編集者を夢見ていた小高さんは、高校時代に読んだ「服の細部をわかっていなければ編集者にはなれない」という本の言葉を頼りに、服づくりの基本を学んでいた。当時の彼女にとって、この服との巡り合いは「衝撃」の一言だった。

「このトップスは一枚の布と縫製技術だけで作られています。無数のギャザーを寄せてねじりながら立体にしている。20歳の私が、それまでに見て、実際に着てみることができた服の中で圧倒的にクリエーティブなデザインでした」

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

「誰が見てもそれとわかるシャツ、スカート、ワンピースの作り方を勉強していたからこそ、常識や定番を逸するものを作っていいのだと気付くことができました。実際にシーチング(平織りの布)を買ってきてまねて作ってみたことがあるんです」と、少し恥ずかしそうに笑う。

「布の分量がまったく足りないし、どうしてもこの造形を作ることができなかった。それに、服の細部をよくみると耳(布の端)を使っているんです。学校では『耳を使っちゃいけない』と習ったばかりだったのでそれも衝撃的だった理由のひとつです」

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

小高さんは、この日を境に「ファッションデザインとは何か?」を深く考えるようになったのだという。

「生地の扱い方から襟やボタンホールの付け方まで、既製品の常識としての縫製方法を学びましたが、そういう仕様のなかの、どこに“デザイン”を組み込めばいいんだろうという疑問もありました。今思えば、コム・デ・ギャルソンや当時の日本のアバンギャルドな服を作るブランドに急速に興味を持ち始めたのは、そういった固定観念にとらわれないデザインに惹(ひ)かれていたからだと思います」

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

今でも当時の「そうした“服”」をどう呼称すればいいのか分からないと話す小高さん。その気持ちが最高潮だった大学4年生のとき、編集者の道ではなく、ファッションデザインをやろうと決心して、2009年に文化ファッション大学院大学(BFGU)へ進むことに。そして、同学を卒業した彼女は、ニットウェアデザインの知見とキャリアを身につけながらデザイナーとして活動を続け、2014年に独自のニットデザインをブランドの中核におく「マラミュート」をスタートした。

基本的に『自分が着たいもの』を作っています

小高さんと会うといつもマラミュートの服を着ていて、誰よりも似合ってみえる。コレクションのなかには、複雑な柄をしたニットや一目で構造やシルエットを理解できないアイテムといった独特な表情をもつ洋服も少なくない。

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

「マラミュート」コレクション バックステージ

「服づくりを始める前からずっと『テクスチャー(質感)』に目がいくんです。例えば、いま目の前にある机の表面だとか。このコム・デ・ギャルソンの服のテクスチャーも、生地そのものだけでなく、三次元になったときの陰影も含めてとても魅力的です。私が『縫う』服づくりというより、『編む』ニットを勉強し始めたのも、既存の生地に対して『もう少し光沢があったらいいのに』とか『厚みがほしい』と思うことが多くて、自分が満足するテキスタイルを持ったオリジナルの素材を作りたいと思ったのがきっかけでした」

たしかにテクスチャーは、結果的にものの外見すべてに関わる、人の視覚を刺激する大切なエッセンスだ。

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

「もちろん着心地やコレクションのコンセプトも重要ですが、デザインを考える初期の段階で『これは何だろう?』と思わせる他にはないテクスチャーを作り出すことも、同じくらい重要な作業になっています」

例えば、2019年秋冬コレクションで印象深いコートやドレスに仕立てられたフラワーモチーフのカットジャカードの服地は、装飾に埋もれて抽象的だけど、なぜだか惹きつけられる奇妙な柄が浮き立っている。ヴィンテージのソファやタペストリーの擦り切れたイメージで作られたトップスやスカート、伸縮性のある花柄のニットは、人が身にまとうことで外見のイメージがガラリと変わる。

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

直感的に認識はできないこだわり抜かれた部分と、人を魅了する愛らしさと着心地が共存した服。コム・デ・ギャルソンの一着のように、マラミュートのデザインには創造性豊かな意外性とリアリティーのバランスが欠かせないのだろう。

「ファッションは日常生活にパワーを与えてくれるもので、一番人間に近いところで生きる活力になるものではないでしょうか。私はデザイナーとして、ひとりの女性としてもそうした力を信じているし、『装うこと』は、自分の外の世界に向かってパワーを表現することだと思っています」

ファッションデザイナーの道に誘った一着のトップス 小高真理さん

小高真理(おだか まり)
ファッションデザイナー 1987年、埼玉県生まれ。2014年「マラミュート(malamute)」を本格的にスタート。2019年春夏コレクションから2シーズン連続でランウェイショーを開催し、国内の職人や工場と生み出す精緻なオリジナル素材、ニットと布帛を複雑に掛け合わせた独自のコレクションで国内外から注目を集めている。「強さと柔らかさを併せもつ現代女性のためのライフウェア」をブランドコンセプトに掲げている。
ホームページ:http://malamute-knit.com/

 
     ◇


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  • PROFILE

    • 山口達也

      ライター/エディター
      大学在学時より東京を拠点に国内外のファッションデザイナーやクリエイター、アーティスト、ファッションウィークなどを取材・執筆。近年は『i-D Japan』『Them』『AXIS』など様々なメディアに寄稿。

    • 服部恭平(写真)

      写真家/モデル
      2013年からファッションモデルとして活動し、数々のランウェイショーに出演。モデル活動の傍ら、プライベートなライフワークでもあった写真作品が注目を集め、近年は写真家としても活躍。

    著者: ” — www.asahi.com ”

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